トランジション
7種類のビデオトランジションと2種類のオーディオトランジションの使い方を解説します。クリップ間の切り替えをスムーズかつ印象的に演出しましょう。
トランジションの概要
VideoBuffでは7種類のビデオトランジションと2種類のオーディオトランジションが利用可能です。トランジションを使うことで、シーンの切り替わりを唐突なカットではなく、滑らかで映画的な演出にすることができます。
各トランジションの長さは100msから3000msまで設定でき、シーンの雰囲気に合わせてテンポを調整できます。クリップの入口(イン点)と出口(アウト点)に個別にトランジションを設定できるため、入りと出で異なる効果を使うことも可能です。
トランジションの種類
Dissolve(ディゾルブ)は2つのクリップが徐々に重なり合いながら切り替わる最も一般的なトランジションです。Fade to Black(フェードトゥブラック)は映像が黒にフェードアウトする効果で、シーンの終わりに使われます。Fade to White(フェードトゥホワイト)は白へのフェードで、フラッシュバックや夢のシーンの演出に適しています。
Blur(ブラー)は映像がぼやけながら切り替わる効果です。Zoom(ズーム)は中心から拡大しながら遷移する迫力のあるトランジションです。Wipe(ワイプ)は画面が一方向からスライドして切り替わる効果です。
これらを組み合わせることで、プロフェッショナルな映像作品を作成できます。
トランジションの適用方法
トランジションを適用するには、まずタイムライン上でクリップを選択します。インスペクターパネルの「Transitions」セクションを開き、トランジションの種類をドロップダウンから選択します。
長さ(Duration)をスライダーまたは数値入力で100ms〜3000msの範囲で設定します。デフォルトではクリップの入口と出口の両方に同じトランジションが適用されますが、個別にオーバーライドすることも可能です。
適用されたトランジションはタイムライン上でクリップの端にグラデーション表示され、視覚的に確認できます。
エッジ別のトランジション制御
クリップのイン点(入口)とアウト点(出口)に異なるトランジションを設定できます。例えば、イン点にDissolveを設定してスムーズに前のクリップから繋ぎ、アウト点にFade to Blackを設定してシーンを締めくくるといった使い方ができます。
イン点用とアウト点用のオーバーライド設定がそれぞれ用意されており、種類と長さを個別に指定可能です。オーバーライドを無効にすると、クリップ全体のデフォルト設定に戻ります。
この柔軟性により、各クリップの文脈に合わせた最適なトランジションデザインが可能です。
オーディオトランジション
オーディオにはDissolve(クロスフェード)トランジションが用意されています。音声のクロスフェードは前のクリップの音量がフェードアウトしながら次のクリップの音量がフェードインすることで、途切れのない滑らかな音声の切り替えを実現します。
BGMトラックのクリップ間の切り替えや、ナレーションの自然な繋ぎに特に効果的です。ビデオトランジションとオーディオトランジションは独立して設定できるため、映像と音声で異なるタイミングの遷移を作ることも可能です。
技術解説:トランジションのレンダリング
トランジションはCanvas上のアルファブレンディングによるコンポジットで実装されています。Dissolveトランジションでは2つのフレームのアルファ値を時間に沿って線形に変化させ、合成します。
Blurトランジションではプログレッシブガウシアンブラーを使用し、トランジションの進行に合わせてブラー強度を変化させます。Zoomトランジションは画面の中心点を基準にスケーリングを行い、拡大・縮小効果を生み出します。Wipeトランジションではクリップ領域のマスキングにより、スライド効果を実現しています。
すべてのトランジションはOffscreenCanvas上でレンダリングされ、書き出し時にも同じ処理が適用されます。